スピルリナとは

*スピルリナの顕微鏡写真
スピルリナはらせん形をした緑の藻
- スピルリナ(Spirulina)は、約30億年前に出現した藍藻類の一種で、幅0.005〜0.008mm、長さ0.3〜0.5mmの「らせん形」をした濃緑色の単細胞微細藻類です。
- 福岡県や熊本県で栽培されている水前寺海苔は同じ藍藻類の仲間です。
- スピルリナという名前は、形が「らせん」であることから、ラテン語の“ねじれ”“らせん形”を意味する“Spira”(英語ではSpiral)に由来しています。
- 藍藻類に分類される海苔の一種(学術上の分類は藍藻類(シアノバクテリア)アルスロスピラ属スピルリナ。Cyanobacteria、Arthrospira
platensis(Spirulina)
長い食経験のあるスピルリナ
- 食品としての歴史は古く、フランス人ダンガードらは、1940年にアフリカ中央部のチャド湖東方にある村の市場で、チャド湖で収穫されたスピルリナが乾燥された状態で「ダイエ」という名前で売られ、食品として流通していることを紹介しています。
- 1967年11月には、エチオピアで開かれた国際応用微生物会議で、「スピルリナはたんぱく質が豊富であり、将来の食糧源として注目されるべきである」と報告され、その優れた栄養成分に関心が集まりました。その後、食品としての利用研究が進み、現在は管理された人工池で大量培養されています。
スピルリナは歩く緑黄色野菜
- 緑黄色野菜の各種栄養素の他、良質のたんぱく質を含む総合栄養補助食品であり、消化吸収性に優れる。
- このスピルリナを簡便に利用できるように粒形にした栄養補助食品は、ポケットに入れて携帯できるので「歩く緑黄色野菜」とも呼ばれる。

地球上に最初に出現した動物 or 植物?
- 約30億年前に地球上に最初に出現した生物がスピルリナなどの藍藻類。スピルリナはそれ以来進化せず生き延びてきた原始的で、非常に生命力の強い生物。
- スピルリナは植物と動物に分化する以前に誕生し、動・植物両方の特徴を併せ持つ非常に珍しい生物。
スピルリナ VS. 野菜
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| 成分 |
スピルリナ(4g) |
緑黄色野菜(100g)* |
淡色野菜(200g)* |
| たんぱく質(g) |
2.5 |
1.7 |
1.7 |
| 食物繊維(g) |
0.2 |
2.5 |
3.0 |
| カルシウム(mg) |
44 |
58 |
54 |
| 鉄(mg) |
3.6 |
1.1 |
0.6 |
| β-カロテン(μg) |
7,400 |
2,770 |
204 |
| ビタミンB1(mg) |
0.13 |
0.08 |
0.08 |
| ビタミンB2(mg) |
0.16 |
0.11 |
0.06 |
| ビタミンB12(μg) |
5.6 |
0 |
0 |
*代表的な野菜8種の平均値(「五訂増補食品標準成分表」による)
スピルリナの7つの特徴

- アミノ酸バランスの優れたたんぱく質が55〜70%と豊富

- 食物繊維を4〜8%含有

- 葉緑素やカロテノイド(β-カロテン、ゼアキサンチン)、フィコシアニンなどの植物性色素を含有

- β-カロテンが豊富、ビタミンB群などの補給にも

- 鉄・カルシウムなどミネラルの補給に

- 多価不飽和脂肪酸のγ(ガンマ)-リノレン酸を含有

- 消化吸収率が95%と高く、内容成分が利用されやすい
スピルリナは生命のルーツ
- 藍藻類は水に溶けた炭酸ガスを取り込みながら増え続け、その結果大量の酸素を発生しながら増殖します。酸素の一部はオゾン層を形成し、地球に届く紫外線量が減って、動植物が生育しやすい地球環境が生み出され、その後の生命誕生のきっかけになりました。
- スピルリナに特異的に存在するフィコシアニン(青色色素)は植物の光合成に不可欠なクロロフィルa(葉緑素)や動物の血液中のヘモグロビン(赤血球)に進化したとも考えられます。



スピルリナは古代食?
- スピルリナには生命の本質であるたんぱく質が植物の中では特異的に高く、構成するアミノ酸はバランスがよくとれている。(アミノ酸スコア=100)
- 人類が食用にしてきた歴史があり、メキシコ・アフリカのアルカリ性の湖を中心に周辺原住民のたんぱく源になっていた。
スピルリナは未来食?
スピルリナ原末の消化吸収率
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対照群 |
スピルリナ群 |
| たんぱく質摂取量 |
13.36±0.62g |
11.58±0.39g |
| 糞中たんぱく |
0.62±0.14g |
0.61±0.14g |
| 尿中たんぱく |
1.70±0.19g |
1.10±0.27g |
| 消化吸収率 |
95.4±1.0% |
94.7±1.3% |
| たんぱく利用率 |
82.6±0.9% |
85.2±1.3% |
(出典:千葉県立衛生短期大学紀要)
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